今年発売されたメモリーズオフ最新作『メモリーズオフ 双想 ~Not always true~』
少し遅れましたが、先日やっとオールクリアしまして、
色々と良かった点や気になる点や出てきたので、簡単にレビューしていきたいと思います!
極力ネタバレは避けたいのですが、気になった点についてネタバレしないと表現できないため、
今回はややネタバレ気味なレビューになりますので、ご注意ください。
個人的評価
シナリオ | |
グラフィック | |
ボイス | |
BGM | |
システム | |
総合評価 | |
プレイ時間 | 約20時間 |

思い切ったシナリオが良いと感じましたが、救いがなさすぎるものが多く、
またシステム周りも個人的に不満が残るものだったので評価は厳しめに。
『メモリーズオフ双想~Not always true~』とは

機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Nintendo Switch Steam |
ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム |
価格 | 超限定版 49,500円(販売終了) 限定版 12,100円 デジタルデラックスエディション 12,100円 通常版 8,580円 ダウンロード版 8,580円 |
CERO | D(17才以上対象) |
発売日 | 2025年4月10日 |
キャラデザは満足
今作は前作と違い髪色が明るめなキャラが多く、主人公が高校生ということもあり攻略ヒロインすべてが高校生。
メモオフらしいデザインで満足しました。2ndを思い出すようなデザインなのも良かったです。
ヒロインのほとんどが好感の持てるデザインなので、見ていて違和感などは感じませんでした。
シリーズおなじみの信くん(稲穂信)は若返ったように見えてやや違和感がありましたが、
性格は変わらずいつも通りだったので安心しました。
サブキャラの立ち絵も多く、立ち絵のないキャラも完全なモブキャラ以外は顔が出るので
物語に集中しやすかったですね。
BGMは相変わらず最高

阿保剛さんの楽曲のファンということもあり、今作の音楽も素晴らしい曲ばかりでした。
メモリーズオフ2ndとの繋がりが深いため、2ndのアレンジ曲などもあり個人的に大満足!
新作が出るたびに初回限定版を購入する理由はサントラのためと言っても過言ではないほど。
今作も各キャラにテーマ曲があり、
聞くだけでキャラのイメージがわくほどぴったりな曲になっていました。
ヒロインはもちろん、2ndからのキャラである南つばめ先生のテーマもあり、シリーズファンとしてテンションが上りましたね。阿保剛さんの曲はピアノ曲がとても綺麗で耳に心地が良いので、じっくりと音楽を楽しみたい方はぜひサントラ入りの限定版を!
肝心のシナリオはというと
まず攻略した順ですが、
「フェルスター・マリー・暁空」→「北方和音」→「中森雪加」→「洲宮紗絵」→「天羽ねね」→「隠しキャラ」
上記の順で攻略しました。
「天羽ねね」は「洲宮紗絵」のエンディグを見ないと攻略できないので、プレイする際はご注意を。
では攻略順にヒロインルートの簡単な感想を。ここから先ややネタバレがあります。
フェルスター・マリー・暁空ルート
はじまりは突然で、終わる頃には…という王道的なラブコメシナリオでした。
キャラクターもちょっとおバカで愛嬌があり可愛い子です。
今作はこんな感じなのかな?と気楽に楽しめました。
この認識が甘かったことをあとで思い知らされるのですが…
とにかくマリールートは青春ラブコメ感で爽やかでしたね。
北方和音ルート
こちらも青春っぽいシナリオでした。前作の「伊勢陽詩」のルートに近いようなお話でしたね。
オタク系女子で、主人公とはラノベ好き仲間ということもあり仲良くなるシーンも微笑ましかったです。
起承転結しっかりしていて、綺麗にまとまっていて楽しめました。
中森雪加ルート
シリーズファンとしてめちゃくちゃ楽しめたルート!
信くんや2ndキャラも深く関わってくるので、シリーズファン、特に2ndをプレイしていると色々思い出しながら楽しめます。せっちゃん(中森雪加)も見た目はやんちゃっぽく見えますが、とても良い子で可愛かったです。
親御さんそっくりなところも良い。個人的に大満足なシナリオでした。
洲宮紗絵ルート
ここからメインルート。上記3人のルートとは雰囲気がガラッと変わります。恋愛アドベンチャーゲームをやっていたはずが、サスペンスホラーゲームに突入したのかと思うほどに。紗絵ルートの序盤はきちんと恋愛しているのですが、後半結ばれたあとから人によってはキツイ話が続きます。
物語序盤でうっすらと感じていた違和感(主人公の信条やファミリー発言)がハッキリとしてきます。
ここからガッツリと宗教が絡んできますので注意。
それも新興宗教でいわゆるカルトと言われるような団体との話が続くので人によっては拒絶反応が出るかもしれません。ハッピーエンドもありますが、個人的にはバッドエンドが納得のいく終わり方に感じました。
紗絵本人はとても良い子で、好感の持てるキャラになっているので余計辛く感じましたね。
天羽ねね
こちらも宗教が絡む上に、紗絵のサスペンスホラー系とは変わり、サイコホラー系に。
ここまで救いのないヒロインが現れるとは思ってもいませんでした。どのルートも本当に救いがないです。
本当に振り切っていて、好き嫌いがハッキリと分かれるキャラになってしまっています。
何も知らなければ、他のルートでは良い子なんですが…
ねねは2つのエンディングがあり、どちらもキツイものがあります。
ハッピーエンドとは?と今一度考えたくなってしまうほどに。
この子のルートは本当に人を選ぶので、注意が必要です。
隠しキャラルート
ヒロインを複数攻略したあとに解放されるルート。
なにか大団円的なお話が待っているのかと思っていたのですが、また別のシナリオになっていました。
ホラー感の強いシナリオで心霊や都市伝説系になっています。
宗教関係の話は出ずに、まったく違ったジャンルとして楽しめました。
ヒロインの名前は公式サイトに出ていますが、隠しキャラなのでこちらでは伏せさせていただきます。
ここがイマイチ
文字表示速度が自分の好みに合わなかったこと。
シンメモの時もそうでしたが「一括表示」の速度にやや不満。
ワンテンポ遅れて表示される感じなので、もう少し早めにしてほしかったです。
音声のボリュームが各キャラによって違うこと。設定で音量は変えられますが、キャラによって聞こえづらかったり、逆に大きかったりしたので、もう少しバランスよくして欲しかったところ。
大団円的なルートが欲しかったこと。宗教からの解放が一部エンドしかないので、プレイヤーをすっきりさせてくれるルートがあればな、と感じてしまいました。
まとめ
以上、メモオフ双想の感想でした。ある意味メモオフらしい話になっていますが、
今作は人によって嫌悪感を抱きそうなシーンが多々あるので中々勧めづらい作品になっています。
逆にどんなものかと興味を持った方は、ぜひプレイしてみてください。
またメインルートは重いですが、他ヒロインルートは爽やかに終わっていてバランスが取れており、
特にせっちゃんルートはシリーズファンにはたまらない話になっているので、ぜひ。